サカナクションというエモくてセンセーショナルなアーティストの曲”years”が最高だ。
俺はここ1年くらい彼らの創り出す音楽にハマっている。
ちなみに「エモい」とは古語の「あはれ」に似たような意味を持ち、英語の”emotion”(感情)から来ている近年流行っている形容詞だ。
さらにちなむと「センセーショナル(sensational)」とは「人の感情や感覚を強く揺さぶる性質」のこと。
とにかくそんな聴き手の魂を揺さぶってくるサカナクションによる”years”という曲が最高だ。
サカナクションが生み出す音楽は常に新しい。
最近この記事を読んで、なるほどなと思った。確かにサカナクションはニーズに合わせるのではなく、新しいニーズを提案してくる。
サカナクションの新曲がEDMなんだけど、聴けますか(外部リンク)
サカナクションのエレクトリカルミュージックは上品で”神々しい”から好きだ。
神々しさの定義はすごい個人的で曖昧で難しいんだけど、感覚的には例えば、
U2の”Where the Streets Have No Name”とか
“City of Blinding Lights”とか
Enyaの”Book of Days”とか
水曜日のカンパネラの”ユニコ”
みたいな「光を感じさせてくるような曲」に共通するフィーリング。
フィーリングは言葉だけじゃ共有できるものではなく、言葉で共有できたとしてもそれは各々が経験した実感にレッテルを貼ってその中身に共感されるもので、世の中実感が全てだ。俺が感じる神々しさはこれらの曲が感じさせてくれる。
とにかくサカナクションはそういう神々しさがあって脳と心臓に響いてくるような曲が多い。
“years”のメロディは最高だ。
しかも、それに加えて、”years”に限らずサカナクションは、歌詞がめちゃ良い。
詩的で深い。
どんな人がこれを書くんだろうと思って、この歌詞を生み出すボーカルでリーダーの山口一郎氏について調べてみたことがある
幼少期から本や俳句をよく読み、文学を愛するそうだ。グミも好きらしい。
言葉に多分に接し、本の中で様々な人や世界に出会い、音楽という表現手法を手にし、それを芸術の域まで昇華させトップミュージシャンになった人生を歩んで来た山口一郎はなにを考え感じるんだろう。
そんな疑問にサカナクションの歌詞は答えてくれる。(気がする。)
そしてその歌詞は「人間」や「人生」や「命」や「社会」といった深く本質的なテーマに切り込んだ一つの見方を与えてくれる。(と感じる。)
“years”の歌詞で好きな一節にこんなものがある…
…と、ここまで書いて、引用しようと思ったけどなんかここに文字にしても野暮ったくなりそうなのでやめた。
あの音に乗せて山口一郎が歌ってるから良いんだ。
時代が流れようとも変わらないものがあるはずさと山口一郎は言っている。
風が吹くのを見逃してはいけない。
是非聴いて欲しい。
特に2サビからの音が最高。
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