どうも、AKIRAです。
去年俺らは八丈島にある宝物を探しに行ってきました。
この旅は、【前編】と【中編】と【後編】の3記事に分けて書いています。
目次
朝、レンジは9時頃起きた。テリーはまだ寝ている。他の宿泊客はもうどこかへ行ってしまった。
天気はメッチャ晴れ。すぐにでも出発したいと、レンジはテリーを叩き起こした。
それから作戦会議。原付を返しこの日は軽自動車を借りる事にした(24時間3000円。八丈島のレンタルは基本的に安い。)10時くらいだと、大体の飯屋はまだやってないが、まずはこの時間でもご飯が食べれられる島の中央に位置する八丈島空港の方に行ってみようという事になった。
10分~20分くらいで到着。5月でも島の日差しは暑い。空港の中に入ると人はガラガラだった。
空港内にある飯屋で朝食をすませた後、隣のお土産屋に寄った。
そこでは店員の推定30後半チキチキ姉さんが優しい対応をしてくれた。レンジが夢中になってお土産のTシャツを見ていると、テリーはチキ姉さんに尋ねた。
「あのー、この島で”お宝“を探してるんですけどありますか?」
「えー!(動揺) あ、でも知り合いに持ってる人がいたかも。電話してみるわね。」
結果的には電話は繋がらなかったものの、チキ姉さんは島の全容が分かるマップに、宝の在り処を知っている人たちの居場所、そしてチキ姉さんの電話番号をくれた。
テリーはお土産屋を出る時こう言っていた。「あのチキ姉ヤレんぞ」
空港を後にしチキ姉さんに教えてもらった汐間海岸を目指した。
そこには地元のサーファーや漁師がいる。そこに行けば新たな情報が得られる。車を走らせた。
小さな島で運転するのは本当に楽しい。横浜とは時間の流れが違う。どこに行っても穏やかだ。
海の近くまで行ったら、「ここ下りたら海行けそう」っていう小道の誘惑に惹かれて入っていった。
海岸に着いた。
砂浜は無く岩だらけ。とりあえず上裸になるも、海水はまだ冷たいから入るのは止めた。海岸に沿って奥の方へ行ってみた。
駐車場から奥に進んでいくとこのような小さい滝がいくつもある
すると浅瀬で漁をしてるおじさんがいた。見るからに旅行者な俺らを見ると、遠くから
「ウニいるよ~!」
と叫んだ。
岩の影を覗くと、至るところににウニがいる!ここではウニが簡単に獲れるようだ。わきゃわきゃ言いながら獲った。
おじさんが石を使って殻を破ればその場で食えることを教えてくれた。
テリーは捕まえたでかいウニの殻を丸い石で破ろうとして、結果惨殺してしまう。
動画後半でおじさんがやっているように鋭い石で裏側からサクサク切るように割るのがコツ。どちらのウニも美味しく頂きました。食った感想は「ウニだー」です。
それから奥へと進むと、貝を拾っている年老いた漁師さんがいた。
そこでも聞いてみた。
「このあたりに”お宝”はありますか?」
「そこら中にあるじゃねぇか!」
どうやら話が噛み合っていないようだった。
駐車場の方へ戻ると昼時になっていて
俺らは八丈島空港で買った島寿司弁当を食べた。犬と戯れてから寝た。
もうすぐ行きますか~となった頃、サーフィンをしてた人たちが上がって来ていた。
海岸に来て色々楽しめたけど、宝についての新たな情報は手に入れてない。レンジは思った、このままでいいのかと。
意を決して近くにいた若い男のサーファーに話しかけた。
「すいません、俺ら横浜から宝を探しに来たんですけど知りませんか?」
「いや~、八丈島にはないんじゃない?あったら俺が欲しいくらいだよ」
とここでも手がかりは得られず。
この日はもうひとつの山もサーチすることにした。昨日登った八丈富士のような山ではなく、誰も人がいないような山だった。道路の整備はどんどん行き届かなくなり、気づけば雑草や枝だらけの山に入っていった。
車を停め、足で山道へと進んだ。目的となる地点がないから、自分の目と鼻と耳と勘を頼りに探す。
しかし、やはり宝はない。
お宝に似てるものは発見したが、やはりお宝ではない。俺らはとりあえずそれを「これお宝だべ!!」と言ってお互いを鼓舞した。
山を降りて、日も落ちて来た。
一旦お宝探しは中断。無料で入れるという裏見ケ滝温泉を目指しつつ、途中にあるアイスクリーム屋や、古風なカフェで休憩した。
17時頃、温泉に到着。そこは混浴で水着着用の無人温泉。チキチキがいたら最高だと期待に胸を膨らませ、湯へ向かう。おっさんしかいなかった。
テリーはここでも寝た。
疲労が癒された。無料なのに質がとても高くてありがたかった。途中来た島の人たちとも色々話して楽しかった。
外は真っ暗になった。俺らは途方に暮れていた。
とりあえず、昨日のハッチージョーズホステルのところまで戻った。車を停めて、車内でお菓子を食いながらタバコを吸う。だらだら喋る。
車を出て、暗闇の底土港を歩いた。釣りをしてる人が大勢いた。家族連れだったり、ひとりだったり。
飯を食いに行こうと、再び車に乗った。しかし時間は夜22時を回り、閉まる店が増えてきた。
お宝も見つからなければ、飯屋にも辿り着けないような不安を感じ始めていた。
明日の朝9時のフェリーで帰る。もうお宝は諦めるべきなのかもしれないとレンジは感じていた。
スマホで調べたところなんとかまだ開いているレストランをみつけた。しかもサイトの雰囲気からもなんとなくお宝の匂いがする。。
俺らはそこに行ってみることにした。
(続く)
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