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フランスのお役所仕事はクソだというけど

image(8:20am 自転車を一生懸命漕ぐパリジェンヌのケツを追う。移民局の召喚時間8:30にはもう間に合わない。)

今日、パリの移民局に行ってきたんだけど、

職員の対応がクソだった。。

よく「フランスのお役所仕事はクソだよ」って聞くけどさ、今までそれを実感したことはあんまりなかった。

でも今日会った職員さんたちは結構ヤバかった。

滞在許可スタンプをもらって学生ビザを有効化するための手続きで移民局に朝行って、まず受付に行って職員さんと話して、フランス語でわからないところがあったから「え?」って聞き直した。すると彼女は、

両腕を宙に突き出しワナワナ震えながら「ウァァアアア(フランス語)」と叫んだ。

これはヤバいと思って、よくわからないまま2階に進んだんだけど、やっぱりよくわからなかったのでもう一回受付に戻って聞くことにした。

さっきのおばさんの隣で、机に肘をつきながらスマホを横向きにして両手でゲームをしている暇そうなアラサーのデブに質問をした。

俺「次行かなきゃいけない所ってどこですか?」

アラサー「1階の左」

俺「(…1階の左…)じゃぁそこ?」

アラサーはスマホから離した左手を固く握りしめ、拳の尻で机をぶっ叩いた。

アラサー「1階って言ってるでショォオ(フランス語)」

ああ、そうか、フランスの1階は日本の2階だった、と思い出した俺はこのヤバい受付から退散した。(俺がいた場所はフランスでは0階)

毎日言葉の不自由な移民の対応をするのはストレスフルなのかもね。

日本のお役所仕事は丁寧できっちりしててやっぱ最高だなーなどとも感じたのだが、

いや待ちたまえ自分、と思った。

日本の役所だって移民としての視点で見てみるとおそらく話は違ってくる。

例えば、自分が移民として日本に行ったとする。

在日韓国人の間で「日本の役所は最高だ!」って言われているのかな?

多分言われてない。

言葉が通じない移民への対応はどの国の役所だろうと難しいだろし、やっぱり自国民への対応よりは雑になると思う。

さらに、特に日本は「移民」という概念を嫌っている国だ。

下手すりゃ、日本のほうが移民に対しては雑な扱いをしているという事だってあり得る。

こうやって違った立場の視点から想像してみると、

(俺ら日本人にとっては)フランスのお役所仕事はクソだというけど、

(俺ら日本人にとっては最高な)日本のお役所仕事も十分クソ。

とも言える。

ま、にしてもやっぱ欧米のお役所関係は何事もゆるくてテキトウだよね。

こっちもテキトウスタンスでいられて楽っちゃ楽だけど。

住めば都、日本。働けば地獄、日本。

image(美しいパリジェンヌたちはチャリンコが大好きだ。全員のケツを追っていたら俺は移民局にたどり着けなかっただろう。)

今日はその後、移民局でむむっと感じて声をかけた日本人女性とそのままご飯を食べに行ってきた。

その子は、「その世界にいる人なら誰でも知っている」というような官能力MAXな男のオンナだった。(もちろん俺もその男を知っている)

つまり、「愛人」のようなもんなんだけど、官能力がMAXに達した男は、「彼女」とか「セフレ」とか「愛人」というレッテルに囚われない。

最初は「詳しくは話せないんです」って言って隠してたけど、結局最終的には大恋愛の全貌を4時間語ってくれた。

その大恋愛が彼女の行動の全ての基準になっていて、その話抜きには彼女という人間を語ることは出来ないという感じだった。

大恋愛すぎるがゆえに理解を得辛く、あまり人に言えないようだったが、彼とのことについて話せないというのは窮屈そうだった。

人は隠し事をすることにストレスを感じる。

自分を人と分かち合えると気持ちが良くなるのもまた本能だ。

情熱のままに突き動かされていた感覚を忘れかけ、頭でっかちに駆け引きに走ってしまっている彼女に

「男は女に駆け引きされるのが嫌いだから、愛で動こ。」

とだけ伝えて俺はチャリにまたがり、パリジェンヌウォッチングへと戻った。

めちゃくちゃヘビーでハッピーでファニーでラブリーな話を共有してくれてありがとう、あいつ。

image(自転車にまたがって信号待ちをする広背筋が発達しているパリジェンヌ。サドルになりたい。この写真を撮った直後、ブレーキが弱った自転車に乗っていた4人目のパリジェンヌに追突された。焦った顔が可愛かった。)

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