ギリシャの離島イラクリアから船でアテネのピレウス港に戻ってきました。早朝5時頃に到着し、アルバニア行きのバスを目指します。
しかし、アルバニアに行く方法がどうも分かりにくい。カフェでwifiを拾ってiphoneをいじって検索してもまともなサイトが出てきません。いつの時代のhtmlだよみたいなサイトしか出てこないしアルバニア語だったりギリシャ語だったり。
途方に暮れて外に出ると、ちょうどALBANIAの表記があるバス会社の看板を発見。店内に入り店員にバスのことを尋ねると「あっち行ってあっち行ったところにある店でロベルトって奴を探せ」みたいなことをギリギリの英語で伝えられました。
そっちっぽいところに行ってピレウス港付近の旅行会社っぽいところを尋ねて回っていると、ある店のお姉さんに「ちょっと待ってて」と言われて、俺は今日アルバニアに行けるのだろうか…と不安に思いつつも待っていました。するとおっさんが来て「アルバニアに行くのか?これに乗れ」と言われミニバスに乗せられました。
運転手と関係者らしきおっさんの2人と俺だけです。しばらく走って別の旅行会社っぽい店に着きそこでバス料金を支払いました。「えこれで行くの?ってか俺だけ?てか本当に行くのか?」みたいに疑問だらけだったのですが、再度ミニバスに乗り出発。またしばらく走って高速道路に乗り、道路脇に停車している大型バスに横付けされました。
「ほんじゃ、これで」といってミニバスは立ち去る。
そっちに乗り込むと既に大勢の人が乗っていました。
「え、俺だけのためにこのバスは高速で待ってたの?」みたいにいろんな疑問を抱きながらも無事アルバニアへ出発。
国境を越えて、途中休憩なども挟みつつ、
友人と落ち合う約束をしていた町、ルシュニャ(Lushnje)に到着。
フランスに住んでいた時に出会った友人とその仲間たちに向かい入れてもらいました。
アルバニア滞在の4日間は友人の実家に泊めてもらいました。
彼の実家は広大な土地を持つ農家でその真ん中に1階建ての広々とした家や離れがあります。
家の前には子犬や鶏やアヒルの親子が自由に歩き回っています。
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自家栽培のフルーツや、農場で獲れた食材で作ったご飯をご馳走になっていましたが、これが本当に新鮮で美味しい。やっぱり流通されてスーパーに並んだ食材とは違うね。
自由に歩き回っていたアヒルも食卓に出てきた日もありました。
村を歩いていると、たまたまフランスにいる友達の弟に出会ったりもしてちょっと感動、めっちゃ可愛かったです。
アルバニア滞在中はとにかく彼らと遊び呆けていました。車持っている奴がいるとやっぱり動ける。
フィエルのビーチは砂浜面積がものすごく広く平らで、こんな感じでドリフトできちゃったり。
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人も全然いなくて穏やかでした。
相撲取ったりもしました。笑
日本式では勝ったのですが、アルバニア式のレスリングみたいな方では敗北。
Japan🇯🇵 vs Albania🇦🇱 Japanese style Sumo 俺ほぼラグビーだけど笑 #sumo #rugby #me #myfriend #japan #albania
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ドゥラスのビーチにも連れて行ってもらいました。
観光地としても有名な人が多めのドゥラスのビーチ。
人が多すぎて落ち着かなかったので、少し移動したところにあるこじんまりしたエリアへ。
ティラナでは有名なエンヴェル ホジャのピラミッドに登りました。
共産党独裁者のエンヴェル・ホジャの生誕80歳を記念に建てられた建物らしいのですが、現在は廃墟となっています。
頂上に着くと、赤青緑のキッズ3人組が威勢良くアルバニア語で絡んできました。
「どこのもんじゃい」みたいなことを言っていたらしいのですが、友人が「うるせぇぶっ飛ばすぞ、俺の友達だからリスペクトせんかい」と言ってくれたおかげでおとなしくなりました。しかしキッズとはいえやはりアルバニア魂がある。
また、アルバニアはヨーロッパでマリファナの産地としても有名です。
今回一緒に行動していた友人の中にもマリファナ畑で働いている奴がいました。労働者を荷台に乗せるトラックが街中を走っていたりもしたのですが、「あれはマリファナ畑に行くトラックだぞ」と教えてくれました。
俺が行ってみたいというと、ボス(おそらくマフィア)に連絡をしてくれたのですが、今回の滞在中は予定が合わず行けませんでした。残念。
国の歴史やそこに住む人々も興味深く、アルバニアは個人的にすごく好きな国です。
日本ではあまり知られていないこの国や人の歴史や特徴をこちらの記事に書いたので、もしよかったら合わせて読んでみてください→【アルバニア】鎖国・無神国家・ねずみ講で国家破綻、誇り高き屈強なアルバニア人
アルバニアでの滞在4日間も友人たちのおかげで非常に充実していました。
こうして南欧旅は終了。国を渡ったというより、人を巡った旅でした。
一見恐れられるような色々なはぐれ者たちとも多くの時間を過ごしましたが、やはり実感として思うのは、人間誰だって仲間や友達には優しいってことです。
敵は作らないほうがいいですね。
特に外国人として海外を旅する場合、現地民の人と敵になるか味方になるかは本当に自分次第だなと感じます。
アルバニアを後にし、トルコを経由して次なる目的地オーストラリアへと向かいました。
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