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東北ヒッチハイク旅 ④

こんにちは!テリーです。

東北でヒッチハイクをしました。

前回の記事はこちら。今回は3日目です!

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4月12日Tue

 

ようやく仙台を抜け出し長者原SAへ

俺らはアパホテルで目を覚ました。この日も朝食は吉野家の豚丼。

昨日のインターチェンジでのヒッチハイクの失敗から、歩いて入れるSAを目指す作戦に変更。

仙台駅前の4号線沿いはあきらめて、仙台駅の北の方にある22号線をスタート地点として選んだ。最初の目的地を仙台駅から50kmほど北にある長者原SAにして、そこまでまずはコツコツ進んでいくことにした。

盛岡の事を考えるのは高速道路に乗ってからで良い。まずは高速に乗る事が先だ。

盛岡ではなく隣の区である「泉」とスケッチブックに書き直した。

駅から10分ほど歩いたところでヒッチハイクを開始するも、車はみんな忙しそうに走り去っていく。

さらに20分くらい歩いて場所を変え、ヒッチハイクを再開した。「泉」もやめて「泉中央」という地下鉄の名前にまた書き直した。

ここもみんな忙しそうだなと手応えを感じていなかったのだが、ほんの10分ほど経つと、

「もしよかったら乗っていく!」

1人の女性が背後のコンビニの駐車場から呼びかけてくれた。俺らは喜んで駆け足で乗り込んだ。

車内で聞いた話によると、一度見かけて泉中央なら通るなと俺らのためにまた戻ってきてくれたらしい。

「でもなんで泉中央?ここから地下鉄で300円で行けるけど。。」

「いや、おれら長者原SAってほう目指してるんですよ」

という流れでほんとはもっと先に行きたい事を言う。

私の帰り道そっちのほうだからもうちょい乗っていいよとなり、

それだったらもう少し先の駅で降ろしてもらえる事になり、

ここまできたら暇だしSAまでいってあげるということで、

泉中央までの10分程度の道のりのはずが結局1時間かけて長者原SAまで送ってもらえる事になった。

その女性は1週間後に入籍するということで車内でみんなで祝った。古着やハーブが好きらしく、将来は古着屋を持ったり、ハーブ教室を開きたいという夢をもっていた。

長者原SAの裏に着いて女性とお別れをした。

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長者原SA〜紫波SA

長者原SAについて軽く腹ごしらえを済ませて、盛岡と書いたスケッチブックをレンジが持ち、テリーが親指を立てて駐車場とトイレの間の道沿いで2人立ち続けた。

平日だったしそもそも車通りが少ないのでなかなか車は捕まらず、2時間ほど立ったころようやく一人の爺が後ろから声をかけてくれた。

「乗ってくかい?」

爺は車内でお茶とずんだ団子を御馳走してくれた。車内での会話の話題はほとんどが爺の息子と娘の話だった。

綺麗な夕日が差し込んでくる車内でおれらはまどろんだ。

爺は盛岡市内までちょうど行くらしかったが、俺らは盛岡で降りたい訳ではなくそこからさらに北を目指していく予定だったので、手前の紫波SAで降ろしてもらう事にした。

写真を撮ろうというと、爺は車に戻ってバックミラーで髪をセットして戻って来た。

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紫波SA〜盛岡南IC

紫波SAについてとりあえず盛岡名物じゃじゃ麺を食った。そしてテーブルで30分ほど仮眠。

外に出ると既に日は暮れて暗くなっているし、車も10台くらいしかいなかった。これはもうこっちから声をかけて乗せてもらうノックハイクをするしかないという事で、次なる目的地青森まで行く人を探し出す事にした。トラックや乗せてもらえそうな一般車に片っ端から声をかけてみたが、なかなか青森まで行く人がいない。

乗せてくれる人が見つからないまま2時間ほど経過したところに、スーツを着た男性が熱い缶コーヒーを持って俺らに声をかけてくれた。寒い中大変でしょ、と俺らをねぎらい、この先の道路状況などを加味してアドバイスをくれ、さらにカツカレーまでご馳走してくれた。

彼は33歳の公認会計士だった。彼は盛岡市内に帰る途中だったのだが、もしかしたらこのSAにいるよりも盛岡南ICの方がチャンスあるかもよ、ということで南盛岡ICまで一緒に乗せて行ってくれた。

別れ際には、缶コーヒー、カツカレーに加えてさらに、福沢諭吉までくれた。

俺らはただただ感謝し、そして感動した。

人に何かを与えることができる人間はこんなにもかっこいいのかと。

大人の定義のひとつは、与えられる人間である、ということなのかもしれない。俺が尊敬する大人は皆、人に何かを与えている。

 

盛岡南IC〜青森

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盛岡南ICから少し歩いたところにガソリンスタンドがあった。流れっぱなしの場所よりも、車の流れが一旦止まってくれるような場所の方がヒッチハイクは成功しやすい。

例えばSAなんかがまさにそうだ。乗せてくれた人は皆、一度俺らを外で見かけて、ご飯を食べながら「あいつら乗せてあげてもいいか」と考えた上で俺らに声をかけてくれた。

同じ理屈でガソリンスタンドでもガソリンを入れる時間があるから乗せてもらいやすいんじゃないかと考えヒッチハイクをしていると10分ほどで

「お兄さんたち青森のどこまで行くの~」

と後ろから女性の声がした。振り返ると2人のギャルがいる。

「ガス代ちょっとくれるなら乗せてってもいいよぉ~」

ということで乗せてもらうことになった。車に行くともう1人ギャルがいて、トータル5人で青森に向かうことに。その日盛岡に小旅行に来たらしくちょうど帰るところで俺らを見つけたらしい。

途中寄り道をしたりしながら2時間ほどで青森についた。

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泊まる場所について彼女たちに聞いてみると「あおもり健康ランド」をお勧めされて、そこまで送ってくれた。ガス代として2000円を渡した。

到着して「今日のことうちTwitterにあげる〜」とか行って写真を撮った。

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この「あおもり健康ランド」が最高に俺らのツボだった。

一昔前のボロさがありつつも、当時は繁盛してたんだろうなと思わせるデカさとゴージャス感がある、チープだけどリッチな施設。温泉や食堂はもちろん、シアタールームや漫画コーナーや仮眠室もある。客はまばらで、落ち着く。

温泉に入って、ビールを飲んで、仮眠室で爆睡。長かった3日目が終わった。

(続く)

東北ヒッチハイク旅 ⑤→

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