ナクソス島で出会ったギリシャ男とイラクリア島でキャンプをしに行くことになり、翌日船で待ち合わせし、向かいました。
エーゲ海に浮かぶギリシャ南東に位置する離島。面積約18平方km、人口約140人ほどの小さな島。ツーリズム(観光)からも隔離されており、ウィキペディアにも項目がまだないほどマイナーで、市役所などはもちろん、警官も1人もいないような僻地。
船を降りるとギリシャ男が赤髪のドイツ女を連れてきました。どうやらそのドイツ女も流浪の旅をしていたらしく彼と船上で友達になって、そのままみんなで一緒にキャンプすることになりました。
ものすごく透き通った青い眼と独特の雰囲気を持つ子で、話を聞くとバイセクシャルとのこと。その辺の感覚とかも色々興味深く聞かせてもらいました。
もともとギリシャ男はイラクリア島で働く彼の大学の女友達を訪ねに来たところだったので、その友達が働く店に行って紹介してもらいました。彼女は青髪のアナキスト(無政府主義者)でした。さらに彼女の兄とその恋人と犬も来ていて合流し、彼らもアナキストでした。近年日本ではアナキストはほぼ絶滅していて馴染みがない人種ですが、ギリシャには活動しているアナキスト達がたくさん存在しています。彼らと出会ってやはり強い思想を持った、特にこういった特殊な思想を持った奴の眼は違うなと感じました。強い。
港から歩いて綺麗なビーチへ移動。
そのビーチを半円状に山が囲んでいて、その山腹にギリシャ男とドイツバイ女と日本ノンケ男(俺)でテントを立てました。
テントからもビーチが一望できて最高。
ビーチでは人が思い思いに過ごしています。
ヌーディストビーチというわけではないんですが、やはりヒッピーみたいなのも多くて、ある一家は小さい子どもやお父さんはもちろん、妊娠中のお母さんも全裸でした。だからなんだというわけでもないし言葉ではうまく表現できないのですが、その全裸一家の光景が美しく印象に残っています。
さらにギリシャ男の大学の女友達チキチキ3人衆も別行動できていて、合流してワイワイ楽しく過ごしていました。南欧の女、もれなくチキ。
全裸が異常ではないという環境にいるとやはり脱ぎたくなって、俺も結構すっぽんぽんで行動したりしていました。
みんなでビーチで寝る日もあったり。砂浜って体にフィットして、気候とか虫の条件がクリアできれば超寝やすい。
腕時計も服もない数日間は最高でした。朝起きたらとりあえず全裸で海にダイブみたいな。
飯屋も海の家みたいなのが一件だけビーチ沿いにあって、うまいし安い。ギリシャ名物のスブラキは個人的に超ツボ。滞在中はここにかかる食費と酒代だけが出費でした。
この島に沈没しかけましたが、この後アルバニアにも行きたかったので気が向いた日にイラクリア島を後にしてアテネへ向かいました。
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