「ドボン」っていうトランプのゲームがある。
俺が知ったのは高校の時で、村上が持ち込んだゲームだった気が。
みんな狂った猿みたいにやってたね。
7月末、テリーの仲間たちが各々のタイミング・期間で石垣に訪れ、最後ひとり残ったニコラスがトランプを持ってたからドボンをやろうと提案。
テリー、ニコラスにルールを説明。すぐ飲み込んだ。「オーケーやってみよう。」さすが。
…
このゲームの面白さに気づく。
結果ニコラスは石垣ラスト二夜をドボンに捧げることに(笑)
いやーアツかったぜ。
大雑把にドボンのルール
そんなドボンの抗えない魅力と、ドボンを通じて見えてくるものについて触れていこう。
本来のドボンのルールにひとつ改良を加えた。
その改良式のドボンを俺らはドゥヴァンと呼んだ(笑)
従来のドボンとの違いは、A(エース)に「1、または11」の意味を持たせたこと。
要するにブラックジャック(笑)俺がルールうろ覚えだったせいで混合したわけなんだけど。
けどこれが思いのほか面白くワークした。
K(キング)をドボンできる確率が上がったのだ。
Kは「隣プレイヤーの手札をすべて開示させる」という特殊効果を持つ、まさしく王と呼ぶにふさわしいカード。
だが王は倒せる。より近い距離で。
下克上は起こせる。万物は流転。
これがドゥヴァン。
ドゥヴァン前に瞑想を始めるプレイヤー
宇宙的ネットワークをキャッチしたプレイヤーはゲームを支配する。
この流れは止められない。
バカドボンという禁忌を犯したプレイヤーは60時間以上冬眠している丸さんの部屋にふすま越しから「ドゥヴァァァン」と叫びながら突っ込むというルールは俺らを緊張させた。
しかしプレイヤーは、バカドボンだと分かっていてもあえてそこに突っ込んでいかなければならない場面というのがある。
プレイヤーは時に傷を負うだろう。
だがその痛みは祝福なのだ。
胸を張ることだ。
そうすればやがて調和がもたらされる。
大きな負けも大きな勝ちも、最後には0(調和)になる。
ドボンは勝ち負けが前提の戦いだが、
やがてプレイヤーは気づく。
全員がひとつのチームだということに。
ならばそのチームの相手は?
いない。
そう。
これは戦いではない。
団体演技だ。
シンクロやダンス等の類いなのだ。
高度な次元での応酬が繰り広げられると、最終的にドボンされても全く悔しくない。
むしろその決定的瞬間に立ち会えたことに誇りと感謝の念を抱くのだ。
色んなことを気づかせてくれる。
これがドゥヴァン(笑)そう。
やりたくなった人は俺かテリーかニコラスまで。
石垣島の獅子家に来ればいつでもできます。
あ。トランプないや。
俺らもオリジナルトランプ作るか(笑)
それでは。
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